1. HOME
  2. コラム
  3. 二宮真佑子のブルズびいき
  4. Vol.32 “勝利を呼び込む風になれ、”鈴木翔太
二宮真佑子のブルズびいき

Vol.32 “勝利を呼び込む風になれ、”鈴木翔太

鈴木 翔太

最近ハマっているサウナ通いの効果だろうか。真っ白いTシャツにいっぱいの汗をかいた姿でご登場の鈴木翔太選手。「歩いてきたんですけど、代謝が良いのでかなり汗をかきました」と爽やかな笑顔で始まったインタビュー。昨季は、B2西宮ストークスの練習生としてプロの世界を経験した鈴木選手は、選手として活躍できる今季を嬉しくも冷静に受け止める。自分の持ち味、課題としているところをしっかりと見つめ成長したいという向上心の塊に溢れていた。チーム最年少、24歳。若さ溢れるスピードを活かしたプレイスタイルを中心に前から身体を張った粘り強いディフェンスに期待がかかる。西宮で培った技術・精神ともに発揮する時、若きP Gよチームに新風を巻き起こせ!

“初めての岩手、ワクワクしている”

―大学卒業後、西宮ストークスの練習生として選手を目指し技術を磨いてきた鈴木選手。満を辞して選手として戦える舞台を掴んだ今、率直な心境を聞いてみるとー

二宮:選手として迎える初めてのシーズン、率直に今どのような心境ですか?
鈴木:岩手でプレーするのも、東北も初めてなのでワクワクしているっていうのが一番大きいです。どういうブースターさんがいるのかとか、B3の良い部分、すごい部分があると思うのでワクワクしつつ、だけど自分もポジションを勝ち取らないといけないっていうのもあります。ワクワクの反面、頑張らないといけないなっていう気持ちですね。
二宮:選手としてのキャリアをスタートさせる舞台を岩手に決めた理由は?
鈴木:1番の決め手は、バスケが上手くなれる環境って考えた時に専用体育館があるということが大きかったです。専用体育館がある所ってなかなか多くはないので、そういう中で決めさせていただいたって言ったら言葉が悪いですけど、いいなと思って決めました。

“直筆の手紙を書いて、アピールしました”

―ここ岩手との契約に至るまでは、何とも今時の若者としては意外な“直筆の手紙”でアピールをした鈴木選手。自ら用意した便箋に熱い思いをしたためた―

鈴木:ストークスは西地区で圧倒的な強さで1位だったので、どこからか声がかかるだろうって思っていたんですけど、なかなかかかることはありませんでした。なので、オファーを頂くために直筆で手紙をほぼB1からB3まで書いて出しました。
二宮:え、手紙で!?
鈴木:バスケといっても会社なので最初の季節の挨拶文とかを勉強してそれを添えて、自分がどんな人間かっていうのを書きました。あとは、直接話した方が自分の良さは伝わるなって思ったので“お電話とかしていただけたら”って書いて送りました。S N Sとかメールを通してだと動画を送ったりもできるんですけど、逆に自分が選ぶ立場だったらいちいち1人ずつ動画は見ないと思ったので。
二宮:でも、なぜわざわざ慣れないお手紙の方法を選んだんですか?
鈴木:いや〜あえて(笑)ずっと昔からバスケットをやってきて思っていたんですけど、人並みの選手では終わりたくない、人と違うことをしなければっていうのがずっとあったので。でも今回別に人と違うことをしようとは思ってはいなかったんですけど、自分を売り込むのは手紙しかない、手紙で送った方が気持ちも伝わるかなって思ったんです。

“精神面での向上を、バランスをとれた人間に”

―江戸川大学では70人を越える部員を抱えるバスケ部のキャプテンを務めていた鈴木選手だが、練習生として経験したプロの世界では、技術以上に精神面での学びが多かった。なりたい自分に近づくための課題を得た1年間に―

鈴木:1番は人間性の部分です。バスケットの技術は皆上手いのは分かっていましたし、そんな中でバスケが上手い以前に人として優れた人が多かったなって感じています。言葉で表すのはちょっと難しいんですけど、僕もこういう人間になりたいなって。よく恩師の方からも“人間性がまず第一”って言われてきて、自分もその次にバスケだと思っていたので、西宮に行ったことで自分はまだまだ足りないなってこれから向上させていかないといけない部分だなって思いました。
二宮:こうありたいなって思った印象に残っている部分はありますか?
鈴木:上手な選手ほど荷物を運んだりモップがけをしたり、バスケットをする周りへの気遣いが強いなぁって思いました。30を越えている選手でも荷物を下ろす時間に来るとかあんまりイメージがなかったので、年齢に関係なくチームに必要なことを率先して行動しているっていうのはすごく驚きました。あとは、気持ちの強さというか安定感。結構僕は小さいことでも短気でイラッとしてしまうタイプなんです(笑)ガートっていう位置もあって相手に対してガツガツいってしまうんですけどそれが全部いいかって言ったらそうではないと思っていました。そういった面でストークスの選手は、40分を通して安定しているというか、気持ちがブレないなっていうところはすごく勉強になりました。
二宮:それを見て学んだ自分は変えられていけそうですか?
鈴木:そうですね。このガッといく性格は自分の良いところでもあるので、全部は無くさないようにしつつガードでコントロールしなければいけない時とか、大事な場面の時には冷静になれていなかったら一番ダメだと思うので、うまくバランスをとれるように変えていきたいですね。

二宮:西宮は昨シーズン(20-21)B2西地区1位。この優勝経験も岩手で活かせることがありそうですね。
鈴木:最初は、ずっと連敗していてチームの雰囲気も悪かったんですけど優勝に近づくにつれて練習への意識が変わったように感じました。勝ちたいっていう気持ちが強くなってくると選手同士で意見を言い合うようになっていて。もちろんオフコートでは優しい先輩ですけど。岩手でも、年齢関係なくコートに入ったらアドバイスを受けつつ自分の思っていることは伝えてっていうコミュニケーションはとっていきたい大事な部分だなって思っています。

“自分の中のモットーは、チームありきの自分“

二宮:個人的にプレー面で頑張りたいところはどんなところですか?
鈴木:ディフェンスですね。ストークスは、頭を使う戦術的なチームでフォーメーションもすごく多かったんです。ディフェンスに関しては、1個間違えたらすぐ練習止められて細かく厳しくやってきました。そういう意味ではディフェンスの部分ではすぐにでも発揮できるのかなって思っています。ただ、自分の中のモットーは「チームありきの自分」。今までもチームのことを考えて個人が得点にしてもアシストにしても結果がついてきていたので。まずはチームで絶対優勝という中で自分にできることを考えて、その上で得点は2桁、クラッチタイムで自分が試合を決められるような選手を目指していきたいです。

“アレックスは、納豆好きなんですよ”

―そんな鈴木選手がチームメイトの中で注目している選手は―

鈴木:アレクサンダー・ジョーンズですね。アレックスはストークスで短期契約していたので、半年くらい一緒にやっていたんです。
二宮:どんな選手なんですか?
鈴木:プレーになるとガツガツしていてハードワークするし、貪欲な選手です。だけど、コートの外では穏やかな選手ですね。何がいいって彼は日本語が普通に話せるししかも、納豆好きなんですよ!
二宮:へぇ〜!
鈴木:意外ですよね(笑)日本語でめちゃくちゃ話してくれるので自分も英語を勉強しようっていう良い刺激になりました。
二宮:ストークスを離れて以降も連絡などはとったりしているんですか?
鈴木:いや、していないですね。今回僕が岩手に来ていることも知らないと思います(笑)でも、ストークスを離れる最後に一緒に写真を撮ったんですけど、その時に“じゃあね”じゃなくて“またな〜”っていう感じだったので、そこからまた一緒にプレーできるっていうのは感慨深いですね。

“頑固で負けず嫌い、だけどちょっぴりナイーブ”

二宮:ひとことで言うと自分の性格はどんなタイプですか?
鈴木:頑固!いや、頑固だと印象良くないかな(笑)良くも悪くも人から何か言われたことでも自分の目で見て確かめるまでは信じないみたいなところはあります(笑)もちろん、バスケに関しては違いますけど。
二宮:チームメイトや友達からこういうところあるよねって言われる部分はありますか?
鈴木:負けず嫌いって言われますね。これはバスケ面でも、小さいことでも。
二宮:小さいことだとたとえばどんなことがありますか? 
鈴木:他の人が自主練していて、自分はもうあがろうって思っていてもその人が終わって体育館を出るまでは“自分は出たくない、自分の方が体育館に長くいたい”っていう思いはあります。あとは、ご飯を食べていても隣の人がいっぱい食べていたらその人より自分の方が食べるみたいな。ちっちゃいことでも負けたくないんです(笑)
二宮:負けず嫌いのスイッチは急に入るんですか?
鈴木:はい、なんか負けたくないなって(笑)
二宮:負けず嫌いは昔からですか?
鈴木:そうですね。運動会でも常に1番じゃなきゃ嫌だって言っていたタイプなので。
二宮:負けた、って時は気持ちを引きずるタイプなんですか?
鈴木:めちゃくちゃ。立ち直れなくなるんですよね。練習試合で負けても3日ぐらいぼーっとしていますし、大会で負けた日には「バスケ辞めるって」絶対言っています(笑)
二宮:どうやって乗り越えるんですか?
鈴木:大体はバスケのことはバスケでしか忘れられないなって思っているので、落ち込んでも結局遊びのバスケとかに行って、あ、バスケ楽しい!ってなった次の日には復活しているって感じですね。

“サウナで淳さんと距離を縮めたい”

―多趣味だという鈴木選手。サウナやカラオケ、漫画を読むことなどなど好きなことも多いそうで、特に今でもハマっているのは、西宮時代に始まったサウナ通い―

二宮:サウナに通うようになったきっかけは? 
鈴木:ストークスの時に先輩に誘われたのがきっかけです。岸田篤生選手(現・佐賀バルーナーズ)が温泉好きで“温泉行こう”ってなって最初はサウナが苦手だったんですけど「お前、付き合いとしてサウナ覚えておいた方が良いよ」って言われて頑張って通っていたら逆にハマりました。今では大好きです。
二宮:サウナの入り方のこだわりとかはあるんですか?
鈴木:サウナに入って「きついなって」思った時からすぐに出ないで1分半後に水風呂に入って、露天風呂にある椅子とか石の上に座って外気にあたる。この流れを大体2〜3セットやっています。
二宮:やっぱり変化はありますか?
鈴木:そうですね、帰ってすぐに眠れます。
二宮:睡眠の質が良くなるんですね。
鈴木:あとは、裸の付き合いができるっていう。
二宮:岩手ではどなたか一緒に行ってくれそうな方はいますか?
鈴木:淳さん!(即答)淳さんは、ケアをきちんとされる方なので。パウが使えるようになったらおそらくストレッチをしに行くと思うので時間合わせてお風呂一緒に入って・・
二宮:どんなお話をしたいんですか?
鈴木:バスケ以外の話をしてみたいです!恋愛とか砕けた話とかをして距離を縮めたいですね。でも結局バスケの話になっちゃいそうですけど、淳さんは熱い人なんで(笑)

“お化けは、無理です“

―興味の幅は広い鈴木選手だが、唯一興味を持つことができない苦手なものが “お化け”
苦手になったきっかけは幼少期、地元栃木での経験が大きそうで―

二宮:自分の意外な一面を教えてください。
鈴木:僕、お化けとか怖いの苦手です!
二宮:意外ですね。それはお化け屋敷とかに入った経験があって嫌いに?
鈴木:いや、まず入らないです。
二宮:なぜですか?
鈴木:怖いからです(笑)なんか、怖いところに怖いって分かって入っている人の意味がわからないです。大学の時も夜に集まったらホラー映画とか見ることがあってそういう時は、基本見ないようにしています。
二宮:どうしてそんなに苦手なんですか?
鈴木:栃木って結構おばけが出やすいんですよ。
二宮:そうなんですか?(笑)
鈴木:写真を撮った時によく白い丸みたいなのがバァ〜〜って写ったのを見たことがあって、本当にあるんだなって思って。暗い夜道でもお化けがいるんじゃないかなって思って、後ろ振り返りながら帰ったりしていました。

“41番 初心に戻る1からのスタート“

二宮:背番号は、41番。番号の由来はありますか?
鈴木:中学校の時が41番で、そこが僕の原点でそれを思い出す意味で選びました。
二宮:バスケを初めたのは中学生?
鈴木:小学生の時です。その時から僕は結構天狗だったんです(笑)選抜とかにも入っていて「余裕やん!」みたいな思いでいたんです。だけど中学2年の時にきた指導者の方が人間性を重視する人だったんです。チームで1番上手かったんですけど全然使ってもらえなくて「人間的な部分で直らない限りは使わないから」って。その時から先生とのやりとりで“バスケットノート”を書くようになって気持ちも変わって、試合にも出られるようになったんです。
二宮:その時につけていた番号が41番だった。41をつけるのはその時ぶりですか?
鈴木:そうです。つけ上がりすぎていた中学生の自分を気づかせてくれて、その時の気持ちを思い出す1からのスタートってことで選びました。

“チームを牽引できるくらいのガードに”

―最後に、開幕を楽しみしているブースター・ファンの皆様へ―

鈴木:岩手で、僕のキャリアをスタートできることをすごく嬉しく思っています。やるからには、一番下とか年齢関係なくこの岩手ビッグブルズを牽引できるようなガードになってB3優勝したいと思っています。そのためにも、絶対にファンの方々の力というのは大事になってくると思うので、僕らもファンの皆さんに応援されるように毎日頑張るのでこれから応援よろしくお願い致します。

※次回は、#31髙畠佳介選手です。乞うご期待!

【書き手】
人, 女性, 立つ, 持つ が含まれている画像

自動的に生成された説明
■氏名 二宮真佑子(にのみやまゆこ)
■生年月日  1989年7月25日
■出身地  神奈川県横浜市
■経歴   玉川大学教育学部教育学科
2012.4~2015.3 横浜市内の小学校勤務
2015.4~2020.3  NHK盛岡放送局(出演者契約)ニュースキャスター、中継リポーター、番組ナレーション、イベントMC、講演会など幅広く担当。
2020.4フリーアナウンサーとして独立。
2020-21 岩手ビッグブルズアリーナMC
2021-22  岩手ビッグブルズアリーナMC
二宮真佑子のブルズびいきのweb記事配信中
https://n-mayuko-official.amebaownd.com/