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二宮真佑子のブルズびいき
Vol.7“鍛錬と探究の連続”髙橋幸大#30

Vol.7“鍛錬と探究の連続”髙橋幸大#30

永遠のライバルは、自分自身。常に進化を求め、努力を厭わない髙橋選手。
ブルズで初めてのシーズン、安定したシュート力、特にF Tは90%越えとリーグ1位に輝いた。しかし、この結果に満足はしていない。バスケットに活きる考え、学び、実践をモットーに、努力を惜しまない髙橋選手のバスケへの情熱は計り知れない。物静かな雰囲気を醸し出す髙橋選手だが、大声も出すこともあるや否や。探究心溢れる髙橋選手のマニアックな一面もとくとご覧あれ。

今シーズンを振り返って「高」

髙橋:リーグ4位という結果で終わってしまって、1位とB2昇格にするための壁は高かったなっていう、その一歩は高かったなっていう思いです。でも、他のチームのとの差は大きくはないというか、もっと高みを目指して高いレベルでやりたいっていう次なる気持ちを込めてこの漢字にしました。
二宮:岩手ビッグブルズのチームの印象はどうでしたか?
髙橋:知っている選手が多かったので、馴染みやすかったです。来たばかりの時もフォーメーションを覚えるのも手伝ってくれて、みんなオン・オフがはっきりしているなって感じましたね。練習の時は集中しているんですけど、練習後はみんな無邪気で元気です(笑)それが逆にいいなと思いましたね。

―ブルズでの初めてのシーズン。試合を重ねるごとに自身の持ち味を発揮しチームの勝利に貢献。金沢戦では14得点を決め、連勝を勢いづけた―
髙橋:入ったばかりの時は、周りの選手とどう合わせていこうかって考えていました。
もともと僕は得点を取りに行く選手なので自分の持ち味がチームの試合で出せたなって感じだったので、手応えというか慣れてきたというかよかったというか何か掴んだ試合ではありましたね。

―古巣の東京CR戦では、マッチアップする相手をよく見極め、アグレッシブな
ディフェンスを見せつけた。今シーズンブルズが重点としてきたディフェンスは
髙橋選手自身のレベルアップにも繋がったという―

髙橋:今までもディフェンスを疎かにしてきたつもりはないんですけど、幅広くつけるようになったのは岩手にきてからです。170センチもないようなPGの選手にマッチアップすることもあれば、190センチくらいある体格のいい外国籍選手にもマッチアップして守りきることもあって、自分自身のレベルが上がりました。体を鍛えたというよりも、どう守るか、どういう位置に追いやるか、そういう戦略というか考え方が大きく変わったかなと思います。

鍛錬の成果

―自身が鍛錬を続けてきたFTでも成果を挙げている。成功率90%を越えて、
リーグ1位に。しかし、髙橋選手自身はこの結果に決して満足していなかった―

髙橋:本当嬉しかったですし一つの自信にはなりました。だけど、自分が設定していた目標には届いていなかったので悔しいというか、足りなかったなっていう思いの方があります。具体的に言えば、このリーグでやるならば、95%以上は絶対取るって思っていました。結果、5%落ちているので。こうして形に残せたことで、現に目標に足りなかったっていうことも分かったので次の糧になると思っています。
二宮:FTで心がけていることは何ですか?
髙橋:僕が心がけているのは、いつも通り打つこと、打ち切ることです。
僕は、打つ前の動作でルーティンがあるんです。ボールをもらう前に自分で素振りのように1回打って、要は頭で「シュートが入った」ってイメージするんです。ボールをもらう前にすでに1本打ったと思い込んで、そこから僕はドリブルを2回ついて体のリズムを整えて、ボールを回して、手でボールの締まり具合、納まり具合というのがあるので合わせて、呼吸を整えてから打つようにしています。

―FT練習では様々な試合状況を設定して自分の気持ちを追い込む髙橋選手。
どのような状況にも対応できる体の感覚と気持ちのコントロールに徹している―

二宮:FTの精度を上げるためにどのような練習をしているんですか?
髙橋:例えば、「1点差だ、1点差だ、1点差だ」って思わせたり、ドリブル2回だったのを1回に変えてみたり、わざと自分のリズムを狂わせて、それでも感覚が乱れないで打つことができるかをやっています。1Qの10-10の時も、4Q残り1秒で1点差という時も、どんな時も同じ気持ちと感覚で打つようにしています。

尽きない探究心

―練習やトレーニングはもちろん、体への理解を深めることを重要視している
髙橋選手。“体の使い方の探求”は尽きないという―

髙橋:体の使い方についてはもうずっと勉強していて、意識することでプレーも変わりました。本も読みますけど、知り合いのトレーナーやB1選手の人たちのトレーニングしている姿を動画で見たり、情報を集めたりしています。例えば、足裏、足の指、手首とかどう動くのか、一つ一つがどうシュートやパスに繋がっているのかとか。ボールを持った時に指先にどのくらいの割合で力がかかっているのかとか、そういうことを考えたり試したりしています。長いこと探求はしているんですけどいまだに難しいなって感じます。

いつでも勝負!

―自分で〇〇月間と決めて、日頃から自分に様々な課題を課しては挑戦している―
髙橋:今は特にこういう状況で意志が弱くなりそうじゃないですか、家にこもる時間が多いので、無理矢理何でも目標を作って入れるようにしています。
例えば「走る月間」。4月の半ばからスタートしています。ほぼ毎日、1時間走るって決めて続けています。あとは「左手月間」。この1ヶ月くらいで左利きになりたいので、左手でご飯を食べるっていうのを勝手にやっています(笑)ご飯の食べ始めは、ガンガンいけるんですけど、最後少なくなった時はもういいかってなるんですけどね(笑)

https://youtu.be/QKjPJ9y2Yfs

―普段から落ち着いた雰囲気の髙橋選手は、試合以外ではあまり大きな声を出さないタイプだという。しかし、チームメイトとのある勝負事に勝利し、思わず髙橋選手が雄叫びをあげる貴重な動画を入手した―
髙橋:自主練習の後に、ハーフコートからシュートを打つのをチームメイト何人かでやっていて、いつも僕はやらないんですよ。みんないつもジュースとか賭けてやるので。
俺は負けたくないし、勝ちたい人なので、無謀な勝負はしたくないんです(笑)
だけどこの時は、試しにやるかってやったら入ったんです。嬉しさでというか、その時のノリで大声が出てストレス発散になりましたね(笑)

※見事な神業ショットに喜びの雄叫びをあげる髙橋選手。
これもまた、日頃の努力、いや、行いの良さ?がつながったのかもしれない。

―最後に、今シーズン熱い声援を送ってくれた皆様にメッセージを―
髙橋:シーズン途中で終わってしまって試合がなくなったからこそ、気づいたこともありました。いつも試合前からブースターの皆さんが声をかけてくれたり拍手をくれたり、
いろいろな人からサポートされているなって感じて、第一に感謝しています。
この状況が良くなって、またあの舞台で皆さんをバスケットで熱狂させることができたらいいなと思っています。

※次回は、#12鈴木友貴(すずき・ゆうき)選手です。乞うご期待!