1. HOME
  2. コラム
  3. 二宮真佑子のブルズびいき
  4. Vol.10“キミならできる!大丈夫!キミは太陽だから!”千葉慎也#5
二宮真佑子のブルズびいき
Vol.10“キミならできる!大丈夫!キミは太陽だから!”千葉慎也#5

Vol.10“キミならできる!大丈夫!キミは太陽だから!”千葉慎也#5

お待たせいたしました!Mr. BigBullsこと、千葉慎也選手の時間がやってまいりました。
今シーズン9年目。そして先日10年目も契約合意となり、来シーズンも熱く沸かしてくれること間違いない。情熱的な千葉選手が大事にしているのは、マインドコントロール。
我が師匠にもしているという松岡修造さんから学び得た、強いメンタルを持つ術とは。
さらに、今月引退を発表した#0藤江選手と大学時代、プロと共に切磋琢磨してきた思い出話に花を咲かせた。

今シーズンを振り返って「勝」

千葉:今シーズンは、勝率が29勝11敗と勝ち越せたというのは、皆さんと一緒に喜べた時間が少しでも長かったと実感しています。僕個人としては久しぶりに勝率を5割越すことができたという点は嬉しい気持ちではありました。正直これまでずっと不甲斐ない成績が続いていて「いつ勝つんだ」とか「今日は勝ってくれ」っていう一緒に喜びを分かち合うことができなかったので申し訳ない気持ちでしたね。結果的には今シーズンも昇格もできず1ゲーム差で悔しい思いをしたので、その経験は忘れてはいけないし、糧にしていきたいなと思います。1勝の重みを感じたので次の10年目で晴らしたいなと思います。

―ディフェンスでは決して当たり負けしないパワープレーが持ち味の千葉選手。
ジャスティン選手が怪我で欠場となった鹿児島戦では、千葉選手が、相手のキーマンをタイトに守り、自身も押しの強い攻撃で得点を絡みにいくなど流れを引き寄せた―

千葉:力はやっぱり自分の中では意識しているところです。自分のストロングポイントだと思います。だけど、15番の下山はもっとすごいです。彼は全然気づいていないんですけど、物凄いんですよ(笑)力強いプレーには耐えられるし、攻められるしで。ポテンシャルが高い選手なので、練習でマッチアップすることが多くて最初は完全にへし折られていました。そのお陰でモチベーションが上がって、どんどんトレーニングするようになりました。自分自身のパワーに磨きがかかったのは、下山のおかげだと思っています。

岩手ビッグブルズとMr. BigBulls

―ブルズの歩みと共に進化をしてきた千葉選手の変わらぬ思い
千葉:僕は、もともと大塚商会というところで働いていて、岩手に決めた理由としては地元で何か仕事がしたいって思っていたんです。2011年に東日本大震災が起きて、岩手に元気がない中でバスケットボール選手として岩手に帰って勇気付けたいという思いが一番のきっかけでした。それは今も変わらず9年間ずっと持ち続けています。

―プレーで活躍するだけでなく、岩手の子どもたちにバスケットボールの指導に情熱を注ぐ。特に大切にしているのは、プレーヤーとしての心構え
千葉:コートに入った時の気持ちの切り替えですね。100%のスイッチを入れるっていう感じ。どうしても大人でもあると思うんです。気が向かないから仕事が手につかないとか。だけど、どんな心境であれ、コートに入った瞬間にはスイッチを入れ替えられるように、僕自身もスイッチ入るように意識しています。
二宮:子どもたちの気持ちの変化ってわかるものですか?
千葉:スクールやって8年になるんですけど、わかってきましたね。
コートに入った時にちょっと元気ないとか、気持ちがのっていないっていうのがわかるので指摘します。「自分の気分がのっていない時に大事な試合があってもそういう気持ちのままでやるの?そういう態度でバスケットをやるの?」ってズバッと問いかけますね。

子供に教える千葉選手

岩手の松岡修造

―子どもと真剣に向き合うその姿はまさに岩手の松岡修造と囁かれている。
千葉選手も大好きだと公言している元テニスプレーヤーの松岡修造さん。
強い気持ちを持ち続けるマインドコントロールに影響を受けたという―

千葉:(岩手の松岡修造について)それは松岡さんに悪いですね。本当に好きなので(笑)
情報番組やバラエティとかで松岡修造さんの言葉を聞いて、マインドコントロールって大切なんだなって思います。負けてもポジティブな発言をしてくれるし、教える側の立場でも個人としても、そういうメンタルでやらなきゃいけないなって感じましたね。

―千葉選手のポジティブマインドは、松岡修造のあの歌で支えられていた―
千葉:数年前にCCレモンのCMで松岡修造さんが歌っていたんです。
「できる〜できる〜キミならできる〜♪」って。その曲を試合前にモチベーションを上げるために毎回聞いて自分に言い聞かせていました(笑)この1曲に僕が大事とすることが全て詰まっていますね。あれがまさに答えです(笑)

(C .C Lemon元気応援SONG)
できる!できる!キミならできる!僕は本気だ!キミは本気か?
できる!できる!キミならできる!大丈夫!キミは太陽だから!
本気になればすべてが変わる!キミが本気を出しきったならベストを尽くした結果なら
失敗したって全然オッケー!そうさ苦しい時ほど笑ってごらんよ
ビーハッピー!!ビービーハッピー!!・・・(後略)

“たっちゃん”

―千葉選手だけが唯一あだ名で呼ぶ選手がいる。その名も“たっちゃん”。
今シーズンで引退を表明した藤江建典選手だ。
大学時代のチームメイトで、ブルズでも共に闘った藤江選手への想いを語った―

※細かいが“たっちゃん”は、ちゃんで下がるのではなく上がる発音だ。

二宮:この呼び名は、大学時代からずっとですか?
千葉:はい。たっちゃんって呼んでも嫌な顔せず「ん?」って見てくれます(笑)
二宮:一緒にやってきた仲間の引退を受けてどうですか?
千葉:寂しいですね、シンプルに。彼は一番ハードワークしますし一番負けず嫌いです。選手として大事なことを背中でたくさん語ってくれましたね。
二宮:心に残っている思い出は?
千葉:大学からの仲なので、言えないことの方が多いですけど(笑)
あ、でも申し訳ないなっていう出来事があります。大学4年生の全国大会の時、
最後のQでもう負けが確定しているような状況だったんです。4Qの途中で彼と「こういう試合になってしまったけど、みんなで最後まで戦い抜こうぜ」って話したんです。
その後、すぐ1分もしないうちに僕、退場したんですよ(笑)
藤江がそんな良い言葉をかけて「よし、わかった!やろう!」って言った後、
すぐのプレーでファールして退場でした。今でも申し訳ないなって思いますね(笑)

―プロになってからもたっちゃんと自主練をするなど互いを高め合った―
千葉:オフの日にシューティングしようって連絡が来て、毎週のように一緒にシューティングしたりトレーニングしたりしていましたね。彼は常に進化を求めているので、トレーニングはきついメニューばっかりです。僕もやっぱり自分を高めたいので、それについていくんですけど本当キツイんです。彼はよくニヤニヤしながら「また、新しいトレーニング見つけたぜ」って言ってくるので、ニヤニヤしている時は、ドキドキしていましたね。キツイのくるなぁ〜って(笑)

―最後に、今シーズン熱い声援を送ってくれた皆様にメッセージを―
千葉:僕はいつも「最後、一緒にみんなで喜びたいです」って必ず言っています。
最後に喜べるのは、優勝、昇格したチームで、それ以外はみんな悔しい思いをするので、なかなか高い目標ではあるんですけど。だけど、この想いは1年目から変わらないので、これからもブレずにやりたいです。シーズン最後にみんなで一緒に笑えるように頑張るので応援してくださると嬉しいです。またコートでお会いする日を楽しみにしています。

※次回は、#0藤江建典(ふじえ・たつのり)選手です。乞うご期待!