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二宮真佑子のブルズびいき
Vol.14"情熱を絶やさず" 与那嶺翼AC

Vol.14″情熱を絶やさず” 与那嶺翼AC

プロでは、大分・沖縄・岩手・金沢・島根と輝かしい選手時代を築いてきた与那嶺AC。自身の経験を後世に伝えたいと現役を引退し指導者の道を岩手でスタートした。
選手時代から変わらない与那嶺さんの情熱的で真っ直ぐな姿勢と気持ちは、選手一人ひとりの心に影響を与えチームの潤滑油に。初めて指導者として迎えた今シーズンはどうだったのか?コーチとして新たな立場に模索を重ねる指導者としての思いに迫る。

今シーズンを振り返って「新」  

与那嶺:私の新しい立場ACっていうのと、あとプライベートにはなるんですけど、家族は沖縄にいて単身赴任としての新しい環境に身を置いたっていう初めての経験が色々とあったのでこの漢字を選びました。

―選手を引退し、コーチという新たな道に踏み出した今シーズンはどうでしたか?―

―選手時代から気持ちを全面に出しチームを鼓舞してきた与那嶺さん。その姿勢はコーチになった今も健在!情熱を持って真摯に選手と向き合う姿は、まさにチームの精神的要となっている―

与那嶺:僕自身も情熱的な人間だと自負しています。機転がきくっていうのを持ち合わせていないので器用じゃないというか。選手にも僕がまっすぐで情熱的なのは伝わっていると思うんですよね。そういう姿から自分の思いを伝えることの良さを感じてほしいです。チームが良くなる方向に進む意見であればどんどん言ってケンカになろうがそれはいいと思うんです。中には自分をうまく出せない選手もいますのでそれを出すことは悪いことではないんだってことを少しでも感じてくれればいいなと思います。

―しかしチームが6連敗を喫した時には、自身のスタイルに葛藤が生まれた

与那嶺:いつも練習中はニコニコではないんですけど、選手に寄り添いながらやっていたんです。でも連敗を受けてもっと緊張感っていうかピリピリ感っていうものを出さなきゃいけないのかなって思ってアプローチを変えていきました。どちらかというとあまり自分から率先して声は出さないというか、ただそれが果たして正解だったかどうかっていうのは正直クエッションマークだと思っています。自分の強みを押し殺して取り組むべきか、それともどんな時もブレずにいるか、その点はものすごく難しさを感じました。
二宮:今後、どのようなコーチを目指していきたいと考えていますか?
与那嶺:選手の強みを活かせるコーチを目指していきたいですね。
コーチは、きっかけを与えることしかできないと思っているので、選手が何かを気づくきっかけになるようなそういう関わり方をしていけたらいいんじゃないかなって思います。

岩手との縁

―もともと体育の先生を目指し大学進学を決めた与那嶺さん。当初は「プロ選手を3年だけやらせてくれ」と親に話していたものの、気づけばこの道13年に。これまで培ってきた知識や経験をコーチという立場で後世に伝えたいという思いが強まる。
指導者としての舞台は岩手でスタートしたいと心に決めていた―

与那嶺:岩手で何か力になれないのかなっていう思いがまずあったので、なので僕からチームに逆アプローチをした形でしたね。僕にとって、岩手で選手として過ごした2年間ってすごく大きかったんです。沖縄とは180度生活が変わる岩手県にきて色々なことを感じられたので、もしかしたらブルズがなかったら僕はずっと沖縄に残っていつまで現役をやれたかわからなかったです。

―岩手時代は、bjリーグファイナルズ進出を決めるなどチームの黄金期を支えた一人。
ブルズを退いた後も、いつも岩手を気にかけていたという与那嶺コーチ。その思いの根底は、東日本大震災の苦境を乗り越えブルズを支えてきたカネマンの社長、三浦崇さんの存在だった―

与那嶺:三浦さんは、僕が選手として来た時にアパートの隣人でお世話になったりしていたんです。あとは、ブルズがなくなるんじゃないかっていう大変な時期に三浦さんが支えてくださったことも知っていましたし、三浦さん自身の背景も色々と知っているのでそういう頑張っている姿を見て僕も何か力になれるところはあるのかなって。そこが一番大きかったです。

誰もが認める柔軟性

二宮:すごい柔らかさですね。ストレッチはいつもやるんですか?
与那嶺:毎日お風呂上がりにやっています。もうやらないと気持ち悪いくらいですね!
二宮:ストレッチを始めたきっかけは?
与那嶺:兄貴が大学行って翌年沖縄に帰省した時に、めっちゃくちゃ柔らかくなって帰ってきたんですよ。もともとすごい硬かったのに、なんでって聞いたら、お風呂上がりに毎日ストレッチやっているって言って。負けず嫌い精神で兄貴ができるんだったら俺もできるってそこから始まってストレッチに目覚めました。
二宮:体が柔らかいというのはプロ選手としては大きく影響したんじゃないでしょうか。
与那嶺:そうですね。ありがたいことに怪我はほとんどゼロに等しいですね。
プロはある意味で消耗品だと思いながら体が一番大事だと思ってやってきました。
ストレッチだけで20分〜30分くらいかな、体と会話している感じですね。毎日やっていると今日はここが張っているなっていうのがわかるので、体のバロメーターにもなるので自分の体を知るっていう意味ではすごくいい方法じゃないかなって思います。

ズムレッチで情熱届ける!

―そんな自身の強みを多くの人に届けている。Zoomでストレッチをレクチャーする「ズムレッチ」。現在コロナウイルスの影響で自粛生活が続く中、少しでも楽しく健康に過ごしてもらおうと与那嶺コーチ自らが企画した。ストレッチはもちろん、情熱的で優しさあふれる与那嶺コーチの人柄に大人から子どもまでが釘付けだ―

妥協しない食生活

―コーチになった今もストレッチに加え、食事も意識している。選手時代と変わらない体型を維持しているその秘密とは?―

与那嶺:コーチになって、ふくよかになる方って多いんですよね(笑)時には厳しいことを言わなきゃいけないコーチが、自分を律せられないのに説得力ないよなって僕の中で思っているんですよね。
二宮:選手時代からずっと食べているものとかありますか?

二宮:ヨーグルトにこだわる理由は?
与那嶺:僕、左足の小指と薬指の間に菌が入って繁殖するブドウ球菌に悩まされていたんです。バスケは、横の動きが多いのでそこが激痛なんですよ。それをある同級生の奥さんから「ヨーグルトめちゃくちゃいいよ、免疫力高まるから」って言われて、食べたら治ったんです。もちろんそれだけじゃないんですけどだいぶ改善されました。だからヨーグルトに対する信頼は100%です。墓場まで持っていくと思います(笑)
二宮:逆に、選手時代とは変えた部分はありますか?
与那嶺:炭水化物は控えていますね。夜は、ご飯茶碗1杯分くらい。それこそ2〜3ヶ月前は食べていなかったんですよ。でも、そうすると選手と一緒に動いたりするので、
貧血起こすんですよ!完全エネルギー不足です(笑)だから少しは食べています。
あと夜は鍋、とにかく鍋です!野菜いっぱいと胸肉を入れています。でも胸肉はボソボソにかたくなるんですよね〜でもそこは我慢でポン酢、ポン酢で!(笑)
二宮:ストイックですね〜。

―最後に、これまで熱い声援を送ってくれた皆様にメッセージを―

与那嶺:不本意な形でシーズンは終わってしまったんですけど、皆さんの後押しがあったからこそ頑張ってこられましたし、間違いなくブルズが変わっていくchangeした姿をお見せできたかなと思います。今後も皆さんのお力が必要です。もっともっと一人でも多くの方々に会場に来ていただけるようにどんどんブルズのことを発信していきたいと思いますので、来シーズン以降も応援の方よろしくお願い致します。

※次回は、澤口誠(さわぐち・まこと)ACです。乞うご期待!