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二宮真佑子のブルズびいき

Vol.21 “自分道を切り拓け”松尾啓輔

昨シーズンまで同じB3の静岡に在籍していた松尾選手。
195㎝の長身を活かし、大学時代までは体を張ったディフェンスで相手の攻撃を阻止してきた鉄壁PFとして活躍。しかし、今シーズンSFとして本格的にコンバート!
長身ながら機動力にも優れ、相手とのミスマッチを活かしたプレーやダイナミックな攻撃に注目したい。おっとりとした雰囲気を醸し出す松尾選手のコート上での激しいプレーはブースターも驚きを隠せない。普段の生活から飛び出す話「悪行をしていた黒歴史!?」「厳寒もパンイチ生活!?」などあれやこれや。実にユニークな人柄が顔を出す。

厳しい準備期間だった

二宮: 先日、右大腿部の肉離れを負ったとの報告がありましたが、現在の状況は?
松尾:1ヶ月後くらいの復帰に向けて動いています。実は学生の頃にも1度やったことがあってその時は左でした。意外といけると思ってやっていると再発しやすいところなので様子をみながら進めています。今はケアがメインでトレーニングも制限しながらやっています。
二宮:岩手に来て、半年近くが経ちますがこれまでのチームでの練習はどうでしょうか?
松尾:こっちにきてから今回の肉離れ以外にも小さな怪我が多かったんです。練習もアウトしたりインしたりの繰り返しで、正直チームにアジャストするのが難しいなって感じていました。正直アピールしたくても体が100%ではないので宮古合宿までは悩んでいて、落ち込んでいる方が多かったです(笑)

―高校、学生時代は、195㎝という長身を活かしてPFとして活躍していた松尾選手はプロの世界に踏み入れて2年目の去年、静岡では初めてフォワードにコンバートする。
岩手でも高さのみならずドリブル力、ディフェンス力と幅広いスキルが期待される。
これまでとは違う体の使い方が求められる中で苦戦しながらもスキルアップ目指す―

©VELTEX SHIZUOKA

松尾:優磨HCが求めるバスケは、FがGぐらいのスキルがあることが条件。
去年は、SFでもどちらかというとシュートがメインでした。だけど今年はドリブル且つガード並みのディフェンス力が求められているので、それに対応する脚力がついていなくて小さな怪我を多くしていました。ただ合宿後は、少しずつチームのシステムと自分がフィットしているなっていう実感をするようになりました。その感覚は今でも体が覚えているので復帰した時にはすごく良いイメージでバスケができるという自信があります。
二宮:HCからはどのような話が?
松尾:いやぁ〜怒られることが基本多いです。だけど、その高さで動けるS Fはなかなかいないから絶対に身につけないと、じゃないと上にいけないって。自分でも今まで心の中では思っていたんですけど、目を背けていてなかなか体現できなかったのがありました。でもここに来てからはそういう言い訳をなしにやり続けることが大事だなって思います。

始まりはいつもマイナスから

―いつも最初はうまくいかないんです、本当いつも同じような人生だなって。そう笑顔で話す松尾選手は、マイナスの状況を前向きに捉えて自身のバスケ道を模索し続けている―

二宮:SFにコンバートを決めたきっかけは?
松尾:大学4年生の時に、システムが変わってこれまで外国籍選手が1人だったのが2人出られるようになりました。そしたら当時の大学のコーチから「4番じゃなくて3番じゃないとやっていけない。3番で使ってくれるところからのオファーを待とう」って。
二宮:Bリーグで活躍するために先を見越した判断だったわけですね。
松尾:でも静岡では最初本当にうまくいきませんでした。フォワードとしては初めてでしたし10分くらいしか出ないことが続いて途中からスターターになったって感じでした。
でも、岩手に来て去年より求められることが多くなってもっとうまくいかなくてまたゼロからって感じです(笑)いつも最初はうまくいかないです。うまくいかないこと9割、うまくいくこと1割。だけどその1割の楽しさが9割のキツさを超えるからこの仕事を続けているんだと思います。

人との縁が原動力に

松尾:うまくいかないことが多いですけど、これまで本当に人に恵まれています。
バスケを初めた中学校の時のコーチは、バスケの楽しさを教えてくれて、
高校のコーチは、バスケに加えて人間力が備わらないといけないってことを学びました。
大学では、プロになるために必要なことを教えてくれて。それぞれ出会ったコーチたちに役割があるかのように一つとして教わったことが被っていなかったんです。
きっとどれか一つでも欠けていたら僕は今ここにいないと思います。

―バスケを始めたのも“ある人”がきっかけ。バスケとの出会いは意外なものだった―

二宮:中学までは、バレー部だったんですよね?
松尾:はい。バスケを始めたのは中学3年生の時でした。
二宮:じゃあ2年間はバレーを?
松尾:いや、バレー部はすぐにやめてしまって。その後はちょっとぐれていて(笑)
素行が悪かったヤンキーの友達が、バスケ部のキャプテンだったんですよ。
「バスケ部入ったら一緒に帰れるから、たむろできるから」って言って入りました(笑)
二宮:え〜!そんなきっかけだったんですね。今でもつながっているんですか?
松尾:めちゃくちゃつながっています。今でも帰ったら会いますね。
二宮:その人とも大事な縁ですね。
松尾:こうして恵まれているからこそ感謝しないといけないし、そこは落ち込んでいても頑張らないといけないなっていう1番のエネルギーにつながっていると思います。

もっと知りたい素顔を拝見☆


朝のコーヒー欠かせません

コーヒー好きの松尾選手。
「静岡って、すごいコーヒーおいしい街だったんです。それでハマって飲むようになりましたね」。今も毎朝のコーヒー1杯を飲んでから練習に向かうそう。
松尾選手のお好みは、苦味が魅力の深煎り!
しかも、コーヒーミルを使って豆を挽くところからのこだわり。いやぁ〜通ですね!

ぼぉ〜っと?直したいです

これは本当に自分の悪い癖です。今年は本気で直そうって思っています。
よく優磨HCからも怒られます(笑)実際は色々考えているんですけど、それが長くてぼっとしているように見えるのかも。だけど、試合中は違う人格ってよく言われます。いつもは静かなタイプなんですけど、スイッチが入るとオラついています。
ファンの人からも「いつも静かなタイプなのにオラついている」とか「もっとオラついてください!」って(笑)
松尾選手の2つの表情、いわゆるGAPが愛されポイントにもなっているようですね。

◯◯三昧です!

松尾選手はお笑いが大好き。TV録画のほとんどはお笑いやバラエティ番組なんだそう。中でも好きな芸人は「霜降り明星、千鳥、ダウンタウンの番組は必ず録画しています。去年も福岡にある吉本の劇場ライブを見ました」とのこと。
加えてアイドル好きとも公言し「学生の頃はライブや握手会に行っていました。すごいお金使っていましたね〜。そこらのオタクと変わりません(笑)」。
好きなお笑いやアイドルは日々のバスケにも大いに活きているそうですよ!

パンイチは譲れない!

二宮:これまで地元をはじめ、福岡、熊本、静岡と住んでいたところは比較的暖かい地域でしたよね。岩手の寒さには慣れましたか?
松尾:ビビるくらい寒いです。コンビニのドアが二重でびっくりしました。
二宮:(笑)部屋の防寒対策とかはどうしています?
松尾:僕、正直暑がりで。“パンイチ”で寝るっていうブレないものを持っています。
二宮:なるほど!
松尾:じゃないとコンディション悪くなるんです。熊本時代に睡眠トレーナーから「寝ている時に汗をかくとそれだけで体力を使ってしまうから、着込まない方がいいよ。パンイチが一番いいよ」って言われてそこからずっと。
二宮:でも、こっちでできますか?
松尾:はい。今もまだパンイチで寝ています。布団と毛布があれば十分ですし、
ここで行けるから、おそらくどこ行っても平気だなって自信がつきました!

―最後に、開幕を楽しみにしているブースター・ファンの皆様へひとこと―

松尾:今シーズンコロナの影響でこういう状況の中バスケできることは本当にありがたいと思います。暗い状況だからこそ、スポーツの力で元気にしていきたいなって思います。
入場の面でどうなるかまだ分かりませんが、ぜひ会場に来て応援していただけたら、
その分還元できるものがあると思うので、ぜひよろしくお願いします!

※次回は、#32山田安斗夢選手です。乞うご期待!