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二宮真佑子のブルズびいき

Vol.22 “岩手に現る新たな風雲児”山田安斗夢

チーム最年少22歳の若さ溢れる山田安斗夢選手は、プロ5年目を迎える。
18歳でプロデビューし、18−19シーズンにはB3の年間ベスト5に選出。得点力・アシスト・スティールとバランスの揃ったスキルを磨くべく、昨季はB2優勝チーム、広島で経験値を広げる。そんな山田選手はチームの要となり岩手に光をもたらす救世主となるだろう。すでに岩手のブースターの心を鷲掴み!?プレーだけでなく自然と人を惹きつける人懐こい人柄にも注目が集まりそうだ。

“てっぺん”みせます

―初対面での挨拶、彼はこう言った「試合中は僕の名前を1番言うことになります!」
さらに、お披露目会ではブースターの前で「てっぺんみせます!」と。
ハツラツとした笑顔で言ってみせた山田選手からは確固たる自信が満ち溢れていた。
自ら言葉にすることで責任を課し、モチベーションにつなげている―

山田:結構人前では、言い方悪いですけど大口を叩くタイプかもしれないですね(笑)
それに関しては、父親の影響があるかもしれません。父親もずっとスポーツ、バレーボールをやっていました。高校卒業して実業団に入ってレベルの高いところでずっとやっていた人なので、昔からこれをするって言ったら、終わるまでは絶対やめないっていう。
それがいいのか悪いのかはわからないですけど、意志を持ってそれを人前で言うことによって自分のモチベーションになると思っています。
二宮:言葉にすることで行動にも大きく影響するんですね。
山田:僕が鹿児島から東京CRに移籍してすぐの試合で1勝目をあげた時に、
会場インタビューで「僕が来たらもう負けません!」ってみんなの前で言ったんですよ。
負けた試合もあったんですけど、せっている中でも勝ちきる試合が増えてきました。
その年は、チーム史上、十何連勝したんです。自分の言葉に責任を取るじゃないですけど
チームでも個人でも意識を高めるためにも一つ大切なことじゃないかなって思います。

勝ちに貪欲

―いかにして勝利を得るか。昨季B2優勝を果たした常勝軍団、広島で学び得た
勝ちの流れをつくりだす知識やスキル。岩手の勝利の鍵へとつなぎたい

二宮:若くしてすでにプロ5年目。18−19シーズンはB3ベスト5にも選ばれた上、広島では優勝を経験。山田選手自身の経験もチームに大きな影響を与えそうですね。
山田: B1に上がった広島は、組織的な部分でも個々のレベルも高かったのはもちろんですけど、接戦の場面やゲームの終盤に関してどういう形にもっていくかということにこだわっていました。ただ得点をとりにいくのではなくて、どういったタイミングでどういう点のとり方をすれば良いのかっていうことを学べたことはすごく大きかったです。
岩手は去年、首位と1ゲーム差だったけど連敗していた時期があるって聞いていたので、
その連敗をいかに早く止められるかがやっぱり大事だと思っています。特に、今シーズンは40試合しかないので2連敗、3連敗すればそれを巻き返すのが難しくなってくると思うので、そういう中で勝ちに貪欲になって、僕が得た知識やスキルをチームに落とし込めていけたらなって思います。

©HIROSHIMADRAGONFLIES

―早い展開のバスケットを目指す今季の岩手は、素早い攻守の切り替えが求められる中で山田選手のキレのあるドリブル、プッシュしての突破力は必要不可欠。どのような形で得点に結びつけるのかが期待される。また、今季はアウトサイドのシュート精度もアップ。
先日の天皇杯初戦ではチームに勢いをつける3Pが光った―

山田:B2ではインサイドが強い選手や得点力のあるベテランの選手は多いので、僕らみたいな選手って捨てられちゃうんです。正直、広島では打たされていたシーズンでした。
自分の中でメンタル的にもちょっとおかしくなるくらい入らんかった時期もあったので、苦しんだ時期はありましたけど、必要な経験でした。今シーズンも3Pを打たせるような守り方をしてくるんじゃないかなっていうのは自分の中で想定しているので、アウトサイドのシュートに関しては力を入れています。攻撃の幅を広げて早い的確な判断で得点を生み出していけるようにしたいです。

父から学んだ勝負感

―実業団でバレーボール選手として活躍していた山田選手の父親は、幼い息子に対してもスポーツでの勝負事は人一倍厳しかった。勝負に対する強気の姿勢や向き合い方は父親の影響が大きいという

二宮:お父様もスポーツ選手ということで、どんなお父さんだったんですか?
山田:父親は厳しいですね。父親は、スポーツで生きてきた人なので勉強に関しては全く言わないです。だけど、スポーツに関してはものすごく厳しいです。父親はバレーボールでしたけど、自分がやったことないバスケットでも勉強して、口うるさく言ってくることはありました。お父さんも負けず嫌いなので勝負事に関してはすごくうるさかったです。
二宮:印象に残っている思い出とかありますか?
山田:たとえば試合で負けた日には、僕のプレーに納得いかなかったら試合の後に呼び出されて叩かれるとか当たり前の家庭でした(笑)やっぱりそれが嫌で、頑張らないといかんってなったので!バスケが嫌とかは全くなかったですね。それよりも負けたくないっていう気持ちの方が強かったです。
二宮:お父さん、熱血ですね!
山田:未だに父親には相談することはあります。試合で納得いかないことに関してはその映像を送って相談することもあります。今は口を出すってことはないですけど応援してもらえているのはありがたいですね。

面倒見のいい兄貴!??

二宮:チームの雰囲気はどうですか?
山田:このチームは、同世代も多いのでワイワイして楽しくやっています。
二宮:チームの中では最年少になりますが先輩方の印象は?
山田:このチームは伊藤良太さん以外面倒見がいい先輩が多いのは事実です(笑)
伊藤:おい!ここにいるぞ!
山田:でもこれ本当なんですよ(笑)それこそ安慶さんや幸大さん、トシさん、福さんとかみ〜んな面倒見のいい先輩がたくさんいます。自分だけじゃなくて、周りの誰かが何かあった時に声をかけてくれたり、飯に連れて行ったりしてくれるんです。
良太さんは自分から飯行こうって言いながらドタキャンとか余裕であるんです!
人としてどうかと思うんですよね(笑)
二宮:えっと〜、伊藤選手それに関して弁解の余地は?
伊藤:ないです(笑)
山田:こういう事実は、絶対のせた方がいいですよ(笑)
※お二人の素敵な写真も載せておきます☆

もっと知りたい素顔を拝見☆

いつだって負けず嫌いです

二宮:勝ちにこだわる山田家ですが、普段の生活でも負けず嫌いな面はありますか?
山田:全然ありますね!僕の家庭では、一つ上に双子の姉がいるんですけど、
食い意地はすごいですよ!食べ物に関しての誰がとる、とらないがすごい。
じゃんけんとか何かで決めるってなればその勝負はどんどんエスカレートします!
今はそうではないですけどね(笑)

気持ちの切り替えは仲間との時間

常に前向きにハツラツとした山田選手「気持ちが沈むことはありますけど、それがあんまり長く続くことはないですね。長くても・・・次の日くらいですね(笑)」
気持ちの切り替えのコツについて聞くと「みんなでバスケをしたり、趣味を楽しんだり、家でゴロゴロしたり自分の時間を取れれば気分転換になります。基本的に1人で何かをするよりかはみんなでワイワイするのが好きなので、そういう時間で忘れるじゃないですけど、気分転換になってうまくやっていけていると思います。
仲間は大切です!」

しんちゃん集めています

山田選手の最近のマイブームは
クレヨンしんちゃん集め。集めるのは、ガチャシリーズ限定の小さな人形で、
奥様と一緒に集めているそうだ。
「昔から集めるタイプではないですけどたまたまゲーセンのガチャガチャを見つけて1回やったらなんとなく全種類集めたくなっちゃったんですよね。今は20種類以上あると思います!最近はハラ(原田)さんからも「ほしい」って言われたのであげましたし、幸大さんにもあげましたね。最近は同じものも出たりするので配って歩いています(笑)」

―最後に、開幕を楽しみにしているブースター・ファンの皆様へひとこと―

山田:今シーズンは40試合しかない短いシーズンになると思うんですけど、チームとしててっぺん獲ることを目標に、そして成し遂げられるチームに今シーズンを通してなっていきたいと思います。正直、これだけのメンバーが揃っているので優勝は狙えると思いますし、勝ち切ることができるチームだと思うので、その中で僕のブレーの良さを活かして
頑張っていきたいと思います。

※次回は、#30横川俊樹選手です。乞うご期待!