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二宮真佑子のブルズびいき

Vol.23 “新たなキーマン”横川俊樹

今季プロとして初めての1歩を踏み出す横川選手。昨シーズンまで在籍していた実業団のチーム日立金属ブルドッグスでは、冷静沈着なパス回しと激しいディフェンスを武器にチームを牽引。昨年の天皇杯、B1新潟との対戦では81−85と健闘し、横川自身もチーム最高18得点の活躍をみせた。プロとして岩手での活躍にも大きな期待がかかる。脱サラをしてプロに転身した横川選手の思いとは?ポーカーフェイスから時折見せる朗らかな笑顔とちょっぴりスパイスの効いた発言が魅力の横川選手の素顔も必見。

プロ転身の思い

二宮:チームの雰囲気はどうですか?
横川:楽しくバスケットできています。仲が良くてプライベートでもご飯に行ったり、温泉に行ったりもしますね。
二宮:実業団ではそうした時間はありましたか?
横川:これまではそれぞれ仕事をしながらだったので、そういう時間はなかったです。
まぁ真面目なんです(笑)

―日立金属ブルドッグスでは、社会人として働く傍ら練習に励む毎日。仕事とバスケの両立の日々に少しずつ心境の変化が生まれる

二宮:プロに転身したきっかけは?
横川:もともとプロには興味があったんですけど、大学卒業のタイミングでお世話になった先生から実業団を紹介されて受かったので進みました。最初は、実業団で日本一を目指して頑張ろうって思っていたんですけど、やっぱり仕事とバスケを一緒にやっていくと上手くなろうっていうよりもその状態を維持しようっていう気持ちの方が強くなっていきました。正直そういう風になっていくのが嫌だなっていうのは感じていたんです。
忙しい部署になると練習に全然来られなくなって、5人とかでやっている時期もあったりしました。そうなると5対5とかもできないんですよ。
二宮:ちなみに横川さんはどんなお仕事をされていたんですか?
横川:僕は、事務関係でした。みんなの給与計算とか数字を扱う仕事をしていました。

―進化を遂げるべくバスケ1本道を決心した横川選手。岩手を選んだ理由とは

横川:本当は地元の近くでやりたいっていう気持ちはあったんですけど、こういう状況の中でオファーをいただけることは本当にありがたいことでした。コロナ禍でB1、B2で活躍している人ですら財政が厳しくて解雇されてしまうっていう話も聞いていたし、これからどうなるか分からない中で、やっぱり地元を離れてでもやりたいなって思いました。
二宮:プロ1本になることの不安はなかったんですか?
横川:心配はないですね。お金は最低限あれば大丈夫だしそんなに物欲もないので(笑)

冷と熱

―プロとして着実に経験を積み上げる横川選手は、天皇杯の初戦スターティングメンバーに。落ち着いたパス回しと相手にまとわりつきプレッシャーをかけるディフェンスを武器にチームの勝利につなげた。冷静と情熱を併せもつ横川選手は、PGのテクニック向上と持ち味のディフェンススキルに磨きをかける。

横川:一番力を入れているのは、ピックの使い方ですね。5対5をやっている中でもっと崩していきながら、その中で自分らしさをなくさないようにやっていけたらなと思っています。今まではミスマッチになった時に、ピック&ロールはあまり使っていませんでした。どちらかというとボールを回して1対1で仕掛けていくっていうことが多かったです。ピック&ロールを使う場合には必ず自分にビッグマンがつくタイミングがあるので、その時に思い切って3Pを打ったり、前へ出てフローターを打ったり決めきる力をつけていきたいなって思います。

二宮:チームのコメントでは「PGとしてハンドリングにも優れていて、シュート精度も高く、激しいディフェンスが持ち味。全てのバランスが良い」と高評価を頂いています。
横川:その通りですね!(笑)
二宮:中でも強みはどの部分になりますか?
横川:ディフェンスですかね。
二宮:距離を詰めるしつこいディフェンスという印象ですよね。
横川:相手が疲れているほどやりたくなってしまいます(笑)そこは、自分らしく毎試合出していきたいなって思います。
二宮:目標にしているPGの選手とかはいますか?
横川:この人が好きっていうのはあまりないんですけど、NBAに関しては満遍なく見ていますね。軽くムーブとかは真似をしてできるところはやってみたりします。

切磋琢磨

―#8エリック・ニッセン選手とは、95年生まれの同級生。トレーニングやご飯も共にすることが多くバスケット以外にも互いに磋琢磨して取り組んでいることがあるそう―

横川:2人でご飯やジムに行く時は、自分は英語で、エリックは日本語で話しています。
エリックも自分もそれぞれ日本語や英語があまり喋れないので会話をしてお互いに勉強しています。時間がある時は、エリックが教えてくれた日本語と英語が同時に出てくるネットフリックスの動画を見ています。ちょっとした勉強になりますよ。

もっと知りたい素顔を拝見☆

バスケットボールは友達

友達に誘われたのをきっかけに小学校3年生の時にバスケを始めた横川選手。
横川青年は、当時バスケットボールを肌身離さず持ち歩いていたそうです。
「学校行く時は必ずドリブルしていました。友達の家に行くのもドリブルをしながら行って、家で遊んだあとはドリブルして走って帰るみたいな(笑)」
日々のドリブル練習の成果もあってか、小学3年生ですでに試合に出て活躍。
バスケの道16年。当初から1番ポジションだった横川選手にPGの魅力を聞いてみると??
「みんなを活かしながらも、点をとる力はいつも持っていないといけないですし、かといって自分ばかり攻めると回らない。ディフェンスでは手強い上手い人につくことが多いので、正直難しさはあります。でもそれが面白さでもありますね」

いわての温泉、最高です

二宮:東北での生活は初めてとお聞きしましたが、岩手の印象はどうですか?
横川:鹿児島の時も田舎だったので不便も感じていないですね。
温泉も多いですし、冷麺も美味しいですし、いい感じです。
温泉は、チームメイトと花巻や八幡平の方に行きました。
というか岩手って混浴が多いですよね・・・びっくりしました(笑)

趣味か・・・あ、本は読みます

昔からオンオフが必要ないという横川選手ですが、本を読む時間は、唯一のリフレッシュにつながっているそう。主にスポーツやビジネス、自己啓発書がお好み。日々のバスケにも活きているという横川選手おすすめの2冊をご紹介。

井上尚弥/「勝ちスイッチ」/秀和システム
→プロボクサー、井上尚弥の勝ちの極意を知る。

稲盛和夫/「心。」/サンマーク出版
→「利己心を捨てて利他に徹せよ」
経営者、稲盛氏から学ぶ人生訓が読みどころ。

―最後に、開幕を楽しみにしているブースター・ファンの皆様へひとこと―

横川:プロ初めてのシーズンなので、自分の良さを活かして岩手ビッグブルズをB2に導けるようなPGを目指して頑張りたいと思います。絶対にB3チャンピオンを獲るので応援よろしくお願いします!

※次回は、#13青木龍史選手です。乞うご期待!