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二宮真佑子のブルズびいき

Vol.24 “絶対的存在に” 青木龍史

昨季、信州ブレイブウォリアーズに在籍していた青木龍史選手。シーズン序盤は左足の怪我明けから出遅れたものの、Bリーグデビューを果たし、大きな一歩を踏み出した。
シュート力の高さを武器に岩手での活躍が期待される。アメリカ生活が長い青木選手は、語学堪能なのはもちろんのこと、スポーツ・勉強ともに優秀な成績を収めた人が選ばれるアカデミック・オールアメリカンに選出されたことも有名な話。ディビジョン3で19万人以上の学生アスリートがいる中でわずか15人しか選ばれない名誉ある賞だ。文武両道はいかにして達成できるのか。さらに、トランペットも得意と実に才能豊か!
知的さとは裏腹にアメリカ仕込みのユーモア溢れる人柄が人気を博すに違いない。

準備は万全!

―長らく付き合ってきた扁桃肥大における扁桃摘出手術を11月に終えた青木選手。
復帰したばかりではあったものの、すでに身も心も準備万全といったようだー

二宮:以前から治療は考えていたんですか?
青木:昔から扁桃腺は大きいからとった方がいいよっていうのは言われていたんですけどタイミングがありませんでした。今までいたアメリカの体育館は常に一定の温度なんですけど、日本は体育館は夏と冬で全然違うので、特に冬は寒いので息が苦しくなってくるんですよね。去年も信州にいた時苦労したんですけど、今年はもっと苦しくなってきたので病院に行って手術することを決めました。
二宮:術後の変化はすでに感じていますか?
青木:だいぶ感じています。特に睡眠は違います。昔は、無呼吸になって何回も起きていたので1回も起きないで朝を迎えるということがほとんどなかったんです。だけど、今は
朝はスッキリ起きられるようになりました。これで今まで以上に調子も上がると思うのでコンディションをしっかりあげていきます。

Bリーグ初舞台

―アメリカのローズ・ハルマン工科大学を卒業後、日本のBリーグ界に進出。
信州ブレイブウォリアーズでは、怪我明けスタートで出遅れたもののシュート力の高さを持ち味に戦い抜く。日本のバスケや文化とあらゆる壁にぶち当たったシーズンだったー

二宮:初めてのBリーグ、信州での経験は振り返ってみていかがですか?
青木:すごいいろんなものが重なったシーズンでしたね。一つは怪我明けっていうのもあってシーズン通して100パーセントでプレーできなかったのが正直悔しかったです。
もう一つは、プロのレベルの差や文化の違いに関しても苦労しました。これまでのバスケとは違って、思った以上に知らないことが多かったです。例えば、手の使い方や足の使い方、間の使い方すべてにおいて新しかったし、頭を使って状況判断をする難しさを実感しました。だけど、あの経験があったからこそ1年を通して、選手として人としてレベルアップしたと感じています。

二宮:文化という点では、どのような部分で?
青木:一番は気遣いです(笑)アメリカではほとんど上下関係がなくて接し方もあまり考えないで言いたいことを言っていたんです。だけど日本に来てまもない頃に何も考えないで接していたら、なんだか違和感を僕が感じたんです。「周りの人たちと僕の接し方とは違うな」って(笑)
二宮:ブルズでの関わり方はどうですか?
青木:信州での1年でどう接したらいいのかっていうのはよく分かったので、こっちにきてからは溶け込むのは早かったです。去年の経験がすごく活かされています(笑)

絶対的シューター

―青木選手の武器はなんといってもシュート成功率の高さだ。3ポイント成功率は高校・大学時代から40%越えは当たり前。加えて大学3年間で記録したフリースロー成功率は93.2%と高い数字を叩き出す。Bリーグ2年目その実力を存分に発揮することを誓う―

青木:岩手でもシューターとして活躍することが僕の役割だと思っていますし、3ポイントに関しては40+の目標で自信を持って打ちたいと思います。キャッチ&シュートだけじゃなくて、色々な場所からどんな体勢でも確実にシュートを決めていきたいです。 
二宮:実現するために意識していることはどんなことですか?
青木:シューターとして必要なのは体の安定性です。例えば、この角度で100パーセントで走って、止まって真上に飛べる体づくりや体幹の使い方などはシュート練習はもちろんですけど、トレーニングでも意識して取り組んでいます。
二宮:お手本にしている選手はいますか?
青木:信州の#12栗原ルイスと#8西山達哉さんのプレーは今でも見ることがあって、
頭に入れている選手です。ルイスは体の使い方が上手くてシュートの安定性がすごい選手ですし、西山さんのドリブルからどんな体勢でもちょっとずれてでも決められるメンタルと技術は勉強になります。

もっと知りたい素顔を拝見☆

努力の塊

青木選手は、バスケはもちろん勉学にも励み文武両道を確立!
その証として、大学時代はスポーツと勉強ともに優秀な成績を修めた人が選ばれるアカデミック・オールアメリカンに選出された一人です。


二宮:大学ではどのような勉強をしていたんですか?
青木:バイオメディカルエンジニアリング(生体医工学)といって医療で活かされるエンジニアの勉強です。例えば、医療機器や時計の心拍数を図る機械の開発、細胞レベルの分析とか幅広い仕事に関わります。

ちなみに青木選手の通っていたローズ・ハルマン工科大学はディビジョン3。
当時、ディビジョン2の大学からの話もありましたが、全米一のレベルを誇る
エンジニアリングの勉強を学びたいという思いを抱き進学を決めたそうです。
バスケだけに限らず“自分のやりたいこと”を極める。文武両道のコツって一体!?

コツは“遊びを捨てる”

青木:全ては成し遂げられないので、バスケと勉強と遊びだったら、遊びを捨てる。僕はそうしました(笑)単純にそれだけです!
二宮:遊びたくならないんですか?
青木:なくはないんですけど、あったらバスケをするか、バスケに役立つ映像を見たりトレーニングをしたり、バスケに関わっていることをします。うまくなることが好きだったので遊ばなくてもそれが苦ではありませんでした。まぁ僕は元々遊びが得意じゃないのもありますけど(笑)一人で土曜の夜に体育館にいる方が好きです!
二宮:遊び以上に上達することが充実を得られる、生きがいになっているんですね。

得意だけど、好きじゃない!??

青木選手は多彩な才能の持ち主!得意のトランペットは、小学5年生の時学校のクラブ活動をきっかけに習い始め8年間続けてきました。今でも気分がのった時にすぐに演奏できるようにトランペットは車のトランクに備えているんだとか。

二宮:8年間って、結構長くやっていますよね。演奏会とかもあったんですか?
青木:もちろんです!小5から年に2〜3回はコンサートがありました。
高校ではマーチングバンドに入っていました。アメフトの試合のハーフタイムに300人くらいで隊列を組んでの演奏をやっていましたよ。
二宮:え!?その時バスケはやっていたんですよね?
青木:(笑)もちろんやっていました!
二宮:トランペットを続けていてバスケに活きることはありましたか?
青木:気分転換になっていましたしリズム感にもつながっていると思います。
それから常に吹いているので肺活量も強くなったと思います。
あとは・・・実はトランペットはあまり好きじゃなかったので、やりたくない
ことを続けるっていう意味でのメンタルの強さにもなったかなって思います。
二宮:え、本当はやりたくなかったんですか?(笑)
青木:はい(笑)

―プロバスケットボール選手、青木龍史が奏でるトランペットの演奏お楽しみください―

https://youtu.be/Z4FAXsw0imQ

―最後に、開幕を楽しみにしているブースター・ファンの皆様へひとこと―

青木:開幕まであと少しですが、練習を重ねて良いシーズンを迎えられるように日々努力して頑張っています。開幕戦からシーズンを通して会場に来て応援していただけたらなと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

※次回は、#10仁平拓海選手です。乞うご期待!