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二宮真佑子のブルズびいき

Vol.26 “影の立役者” 安慶大樹

笑顔がトレードマークの安慶選手の周りは、常に笑いに包まれているという印象が強くチームを明るくするムードメーカー。それでいて、鋭い観察眼でチームの状況を捉える影の立役者でもある。若手が多い今季の岩手の中でプロ7年目を迎える安慶選手は、ベテラン陣の一人になり副キャプテンに就任しチームのまとめ役としての活躍も期待される。コートでは、鍛え上げられた強靭な体を武器にゴール下での守備はもちろんのこと、味方の特徴を捉えた指示やパス捌きでチームの潤滑油に。今季は、体重5㎏増で守備への強化に余念がない。明るく温厚な安慶選手は、何を質問しても軽快なトークで返す寛大さと瞬発力が見事だった。

PFとしての心得

―バスケットは1人では決してできない。チームの誰よりも連携への意識が強かった―

安慶:5人でバスケットをするので、まずコミュニケーションが大事だと思っています。
チームが円滑にいくように積極的に声を出して仲間を誘導する。特にボールマンの前のディフェンスとかボールマンに近いディフェンスって視野が狭くなるので、逆にボールから遠い位置だとゆとりを持てる、気楽にリラックスできて周りも見ることができるので、そこで最適な判断もしやすいので、後ろのヘッドいけとか、ボールマンにもっとプレッシャーいっていいよとか、もっと寄っていいよっていう声がけは意識していますね。
二宮:今季の岩手は得点力をアップのため確実に点に結びつけられるように連携プレーにも力を入れていますね。
安慶:ピックアンドロールに関しては、僕はスクリナーでかける方なので、ユーザーのガード陣につくディフェンスがしっかりかかるように意識しています。ピックをしてガードが攻められなかった時に僕に戻すトランスファーの時に、プレーの選択が大事だと思っています。シュートを打つのか、それとも空いているスペースを使ってドライブにいくのか、逆サイドの選手を使ってもう1度ピックアンドロールにいくのか、そういう判断を求められているのでガード陣が攻めやすい形をつくっていきたいですね。

―これまで鹿児島、香川、福島で活躍をしてきた安慶選手だが、常にチームから求められる役割は違ったと。攻守ともに柔軟に対応できる貴重な日本人ビッグマンとして、フィジカルの強化も徹底。体を張ったディフェンス、インサイドでの活躍が期待される今季は、工夫した食事や筋トレで体重を増やし、鉄壁P Fとして仕上げている―

安慶:毎回なんですけど、4番ポジションはチームによって求められることが全然違うんです。アウトサイドやったりインサイドやったりその都度応えてやってきました。
岩手は、吉田HCからインサイドとして外国籍選手に当たり負けしないことを一番に求められていたので、まずは体重を増やして体を変化させました。鹿児島ではアウトサイドでの動きも多かったので87㎏だったんですけど、5㎏アップしました。
二宮:体重を増やすのもそう簡単ではないですよね?
安慶:大変ですね。まずは、食事の回数を増やすっていうところから。
1回に量が食べられない分、小分けにして1日5回の食事にしたりしました。
岩手は午前中から練習なので、朝に食べて、練習後に少し食べて、昼ごはんを食べて、
トレーニングした後に食べて、空いて夕食を食べるって感じで、とにかく食べる(笑)

副キャプテン

―得意の観察眼でチームメイトの特徴を素早く察知して活かす安慶選手は、まさにチームの潤滑油。若手が多い今シーズンは、副キャプテンとしてチームメイトのモチベーションや気持ちのコントロールなど、重要な役目を果たす―

二宮:若手が多い岩手。副キャプテンとしてどのようなことを心がけていますか?
安慶:良太がキャプテンで、良太をサポートしながらも自分の意見も言いたいことは伝えています。ただ、言いたいことは伝えるタイプの子たちが岩手には集まっているので自分が言わなくても、あぁみんなわかっているなって任せているところはあります。
特に最近思うのは、ゲームの部分でちょっと周りが見えなくなっている子がいるので、その点の声がけは気をつけています。良い時、悪い時の波が結構あるので、悪い時こそ我慢しながらっていうところがまだまだ足りないのが正直あります。そういう時こそ、何を頑張らないといけないのか。ディフェンスを頑張るってなってもいき過ぎているところもあるので、そこら辺のバランスが難しいですよね。ガチャガチャぐちゃぐちゃになっているバスケの時もあるのでそこら辺をどうしようかなって課題だと感じています。
二宮:安慶さんは、どちらかというと一歩引いて軌道修正をはかる役割なんですね。
安慶:そうなんです!ふざけているようで、ちゃんと見ているんですよね(笑)
二宮:時には厳しいことを言ったりもするんですか?
安慶:厳しいことを言う時は、感情的になったら相手もひいてしまったりバチってなったりしてしまうので、言葉遣いは考えていますね。相手のいいとろを褒めながらアドバイスをするっていうのがポイントかもしれないです。ある程度バスケットをやってきた経験でみんなの特徴がわかってきたので「こいつはピック使いたいから、ピック持って行こうかな」とか「こいつはドライブでスピードをつけて渡したほうがズレができるからいいな」とかっていうのは常に考えていますね。

もっと知りたい素顔を拝見☆

おすすめは、ハチミツです!

嫌いなものが全くないという安慶選手。なんでも好きという安慶選手に強いていうならば何が好物か聞いてみると?
安慶:好きなものは・・・女性が好きです(笑)
二宮:(笑)いただきました!
安慶:特にカレーが好きです(笑)実家では甘かったので断然甘口が好きです。
蜂蜜をかけて食べるのが、一番おいしい!おすすめです。
カレー屋のココイチには蜂蜜があるので、それをかけて食べます!
カレー好きを知っていただいてか、ブースターの皆さんからもよくアウェー戦とかでご当地のレトルトカレーをいただくこともありましたね。

チャームポイントは・・・?

安慶:このモジャモジャヘアー、トイプードルヘアです!
二宮:パーマはいつ頃からかけているんですか?
安慶:大学の頃からですね。パーマをかけていなかったらスネ夫くんみたいに直毛なんです。直毛のままでヒゲをはやしたらおっさん感が強くなったんです(笑)
パーマをかければ、おっさん感が和らいで大人っぽくなるんじゃないかって思って
そこからずっとこのヘアスタイルです!

屈伸からの、腰ポンポン!

シューズは左足から履く!安慶選手の試合時のルーティンの一つで、プロになってからずっと続いている。そのほかにもフリースロー時におまじないのような行動があるそうで・・・。
安慶:フリースローの時は、屈伸して腰ポンポンしてから始めます。
二宮:どうしてですか?
安慶:鹿児島の時にHCから「安慶は、膝が使えていないからフリースローが入らないんだ。”毎回屈伸をして1回腰をポンポンって叩け”そうしたら入るぞ」って言われたんです。そう言われてから毎回やるようになりましたね(笑)
これは今シーズンも継続してやっています。

岩手で気持ち新たに!

バスケ以外にもシャワークライミング(沢登り)やわんこそばの挑戦、紅葉狩りなど岩手生活を楽しんでいる安慶選手。その中でも特に印象に残っているのは、
チームで訪れた被災地見学だった。


安慶:実際に津波が入ってきたっていう現場を回って、体験した人たちの話は胸に響いたというか、苦しかったですね。震災当時は、僕は高校3年生で、その時はただ映像で見ていてすごいことが日本起きているなっていう感覚でした。岩手では沿岸校(@釜石市民体育館)のスクールを担当させていただいているんですけど、やっぱり当時のことを知らない子どもたちに伝えていかないといけないなとも思いますし、何よりバスケットで元気にさせてあげたいっていう気持ちがより強くなりました。盛岡に住んでいるとなかなか行くことができないので、こういう機会があったことはすごく勉強になりましたし、気持ち新たにに頑張ろうって思いました

―最後に、開幕を楽しみにしているブースター・ファンの皆様へひとこと―

安慶:今シーズンは40試合という短い期間の開催になるので、より多くのお客さんに会場に来て応援してもらいたいので、友達やご家族、バスケットが初めての人などにも
たくさん声をかけていただきたいです。色々なスポーツがありますけど、これだけ選手と距離の近いスポーツはないと思うので、ぜひコートサイドで見てもらって迫力を体感してバスケットを好きになってもらえたらなと思います。
コートの中で僕たちは全力で戦いますので、どうぞ応援よろしくお願いします!

※次回は、#2ロバート・ドジャーです。乞うご期待!